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迷惑先輩の「部下いじり」と「ハラスメント」は紙一重

舟木彩乃・産業心理コンサルタント・カウンセラー
 
 

 今回取り上げるのは、上司の“いじり”に悩む30代前半のメーカー勤務の男性、松田さん(仮名)です。

 松田さんは人事異動で企画室に来ました。その部署のリーダーは、偶然にも大学時代のサークルの先輩Aさんでした。再び一緒になった2人ですが、Aさんはそのことがうれしいようで、懐かしい昔話を松田さんによくしてきます。しかし、学生時代からAさんに苦手意識を感じていた松田さんは、気が重い毎日が続いているそうです。

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産業心理コンサルタント・カウンセラー

 筑波大学大学院博士課程修了(ヒューマン・ケア科学博士)。一般企業の人事部などを経て、現在メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー企業)副社長。金融庁職員のメンタルヘルス対策にも従事する。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなど保有。著書に「『首尾一貫感覚』で心を強くする」(小学館新書)。