職場のトラブルどう防ぐ?

「有休足りる?」夏季休暇で強制消化に不満の24歳社員

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 A夫さん(24)は、従業員約100人の機械卸メーカーの新卒2年目社員です。4月1日の全体朝礼で、今年から夏季休暇の日数が増え、その一部は年次有給休暇の強制消化日になると説明されました。A夫さんは有休があまりないのに夏季休暇のために有休を残しておかなければならず、損をしたような気持ちになっています。

有休強制消化で社員にメリット?

 会社は土日祝が休日で、その他に夏季休暇、年末年始休暇があります。A夫さんは入社時に「今年の年間休日は125日です」と言われました。内訳は土日104日、祝日14日、夏季休暇3日、年末年始休暇4日です。ただし、祝日、夏季休暇、年末年始休暇は暦の並びで年度ごとに付与日数が異なるため、1~3日の範囲で休日数が変動します。

 今回の制度変更で夏季休暇が5日になりますが、うち3日は有休消化日です。昨年まで夏季休暇の前後は、有…

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/