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なぜかメガバンク会長が登場したトヨタ決算の“椿事”

今沢真・経済プレミア編集部
2019年3月期決算の記者会見に臨むトヨタ自動車の豊田章男社長=2019年5月8日、滝川大貴撮影
2019年3月期決算の記者会見に臨むトヨタ自動車の豊田章男社長=2019年5月8日、滝川大貴撮影

 大型連休明けの5月上旬は企業決算が相次ぐ。日によって数十から数百の上場企業が東京証券取引所をはじめあちこちで決算記者会見や投資家向け説明会を開く。売上高が日本企業として初めて30兆円を超えたトヨタ自動車は5月8日、JR総武線・水道橋駅近くの東京本社で「メディア向け決算説明会」を開いた。そこで目にした“春の椿事(ちんじ)”を報告する。

 トヨタ自動車はこの日、2部制で決算説明会を行った。第1部は副社長らによる2019年3月期決算の説明と質疑、第2部は豊田章男社長が登壇し、経営方針の説明と質疑を行った。時間はいずれも1時間弱だった。

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経済プレミア編集部

1983年毎日新聞入社。89年経済部。日銀・財研キャップ、副部長を経て論説委員(財政担当)。15年経済プレミア創刊編集長。19年から同編集部。22年4月に再び編集長に。同9月から編集部総括。16年に出版した「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)がビジネス部門ベストセラーに。ほかに「東芝 終わりなき危機」など。16~18年度城西大非常勤講師。