高齢化時代の相続税対策

交通事故死で「相続人なし」その人の遺産はどうなる?

広田龍介・税理士
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 Aさんが交通事故で急死した。Aさんは独身できょうだいなどもなく、法律上の相続人は誰もいなかった。唯一の身内といえるのは、3年前に亡くなった父親の弟である叔父Bさんだけだ。

借入金の保証人で不動産の共有者

 Aさんは、亡父から相続した不動産を2カ所で所有していた。

 ひとつは、賃貸マンション1棟とその敷地だ。マンションは、Aさんの父親が敷地を担保に銀行から借り入れた資金で建てたもので、Bさんはその保証人になっていた。Aさんはこの借入金も相続しており、Aさんが亡くなった時点で借入金残高は3億円あった。

 もうひとつは、Bさんと共有する宅地だ。Aさんは父親から2分の1の共有持ち分を相続していた。

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。