経済記者「一線リポート」

「ネット仲介M&A」廃業危機の中小企業を救うか?

柳沢亮・毎日新聞・前経済部記者
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使われなくなった機材を前に廃業への思いを語る吉野次二さん=2018年11月、東京都墨田区で柳沢亮撮影
使われなくなった機材を前に廃業への思いを語る吉野次二さん=2018年11月、東京都墨田区で柳沢亮撮影

 日本の中小企業が後継者不足で危機に瀕(ひん)している。黒字のまま廃業するケースも多く、高度な技術が引き継がれずに失われる可能性もある。解決策の一つとして注目されるのが、親子間や企業内で経営を継承するのではなく、第三者へのM&A(企業の合併・買収)を仲介する企業の台頭だ。成功への道のりは決して平たんではないが、取り組む価値がある。

 小さな町工場が建ち並ぶ東京都墨田区。吉野次二さん(78)は昨年、紙箱などの型枠を作る抜型工場「吉野…

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柳沢亮

毎日新聞・前経済部記者

1990年埼玉県生まれ。2013年に毎日新聞社に入社し、新潟支局、東京経済部を経て19年5月からオリンピックパラリンピック室。東京経済部では主に電機業界を担当した。