
千代田化工建設という東証1部上場の企業がある。製油所や液化天然ガス(LNG)施設の建設といったBtoB(企業間)取引が専門だ。消費者にはなじみは薄いが、プラント業界2位の大手だ。その会社が海外プラント建設で2000億円規模の損失を発生させ、債務超過に陥った。三菱商事の支援を受けるというが、何があったのか。
同社は2014年、米ルイジアナ州のLNGプラント建設事業を米企業CB&I社と共同で約6000億円で受注した。3系列の天然ガス液化施設を作りLNGを日本やアジアに輸出する計画で、現在は第1系列の工事が終盤にさしかかっている。その工事で人件費が高騰し、工費が大幅に拡大したのが巨額損失の主因だという。
この記事は有料記事です。
残り997文字(全文1300文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ