地域活性化の挑戦者たち

「墨田を観光地に」よそ者だからできる地元店の連携

櫻田弘文・クエストリー代表取締役
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一般社団法人てんてん代表の井上佳洋さん=櫻田弘文さん提供
一般社団法人てんてん代表の井上佳洋さん=櫻田弘文さん提供

 大型店の出店や後継者難などで地場商店を取り巻く環境は年々厳しくなっている。商店街運営もその影響が出ていて、東京都内も例に漏れない。こうした中、商店街の同業店の横のつながりを作り、観光を軸に地域活性化を目指しているのが、墨田区の一般社団法人「てんてん」だ。

飲食店の問題解決を支援

 代表の井上佳洋さん(46)は、2016年4月に地元の経営者など9人の賛同者と資金を出し合い「てんてん」を設立。現在、地元の印刷会社経営者と実質2人で運営している。もともと墨田区はものづくりの街で観光地ではなかった。12年に東京スカイツリーが開業して観光客が増えたが、観光ルートが整備されていなかったり、飲食店が集客につなげられなかったりするなど課題が多かった。

 井上さんはその状況に「むしろ伸び代が大きい」と考え、観光客が墨田区を訪ねるきっかけをつくるための飲…

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櫻田弘文

クエストリー代表取締役

1955年山梨県生まれ。日本大学卒業後、78年に販売促進の企画・制作会社に入社。2001年、クエストリーを設立して独立。中小企業経営者向けの「クエストリー・ブランディングクラブ」を主宰する他、数多くの専門店や飲食店のブランディングを実践的に指導している。