高齢化時代の相続税対策

資産家夫婦の協議離婚「慰謝料」に税金はかかるのか?

広田龍介・税理士
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 A夫さんとB子さん夫婦は協議離婚中だ。お互いに弁護士を立てて話を進め、ようやく財産整理案がまとまりかけてきた。そこで、税負担がどうになるかが気がかりになってきた。

持ち分を譲り「共有」解消

 まとまりかけている財産整理案は、次のような内容だ。

 まず、夫婦が住んでいる自宅はB子さんのものにする。A夫さんが2013年に新築した建物(固定資産税評価額1500万円)はB子さんに譲る。敷地は夫婦2分の1ずつの共有だが、A夫さんが自分の持ち分(相続税評価額4000万円)をB子さんに提供する。

 A夫さんが経営する会社の事務所の敷地も、夫婦が2分の1ずつ持つ共有地で、それをAさんの会社が使用貸…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。