
賃貸アパート大手レオパレス21の深山英世社長は5月10日の2019年3月期連結決算発表の記者会見で、社長を辞任する考えを表明した。自身が社長の任期中に施工不良の物件が見つかり、大幅な最終赤字に転落したことによる引責辞任だ。しかし、創業家出身の深山氏は社長を辞任する同30日以降も取締役として残るという。果たして、これで同社の経営は刷新できるのだろうか。
深山社長は記者会見で「全棟調査を続ける中で、私が社長になった以降も施工不備がみつかった。これによって大幅な赤字決算となり、一定のけじめをつける意味で社長を辞任することにした」と述べた。
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川口雅浩
毎日新聞経済プレミア編集長
1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部