
巨大IT企業のアップルやグーグルを生んだ米カリフォルニア州シリコンバレー。世界中から人材、アイデア、投資マネーが集まり、新たなベンチャー企業が次々と誕生している。その好循環を生み出している要因の一つが、ベンチャー企業が投資家に自社の製品やサービスを短時間でアピールするコンテストの存在だ。
シリコンバレー近郊のサンフランシスコで5月17日、世界35カ国・地域の代表がプレゼンテーションを競い合うコンテスト「スタートアップ・ワールドカップ2019」の決勝大会が開かれた。
米国やアジアで活動する投資会社「ペガサス・テック・ベンチャーズ」が3年前から主催する。今年の大会は世界各地で行われた予選に2万社以上が応募。地区予選を勝ち抜いた12社が決勝で優勝賞金100万ドル(約1億1000万円)を競う「世界最大級」のコンテストだ。
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中井正裕
北米総局特派員(ワシントン)
1975年京都府生まれ。立命館大学法学部卒。2000年毎日新聞入社。岐阜支局、中部報道センターを経て、09年から経済部で電力改革、貿易交渉、日銀などを取材。政治部にも在籍し、首相官邸、自民党などを担当した。18年10月から現職。