サイバー攻撃の脅威

「サイバー攻撃に報復空爆」イスラエル軍に疑問の声も

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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イスラエルの国旗
イスラエルの国旗

 日本が10連休中の5月5日、イスラエル国防軍はガザ地区にあるイスラム組織ハマスのサイバー部隊の本拠地を空爆したと発表した。ハマスのサイバー部隊がイスラエル市民に対してサイバー攻撃を試みたものの、イスラエル国防軍が阻止に成功し、戦闘機でサイバー部隊のいる建物を半壊させたという。

 ハマスがイスラエルの何にどの程度サイバー攻撃を仕掛けようとしたのかは、イスラエル側のサイバー能力を隠すためとの理由で明らかにされなかった。イスラエル国防軍は、「ハマスのサイバー能力は空爆で失われた」と主張しているが、空爆でどれくらいの死傷者が出たかは公表していない。

 サイバー攻撃をめぐるイスラエルとハマスの攻防は、両者の武力衝突の最中に発生した。5月3日、イスラエ…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。