サイバー攻撃の脅威

闇取引される盗難パスワード“1つ50セント”の衝撃

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 世界中のサイバー攻撃で盗まれ、悪用されたパスワードについて、英国の国家サイバーセキュリティーセンターが調査し、結果を4月に発表した。すると、興味深いことがわかった。誰でも思いつくような単純なパスワードが悪用事例の上位に並んだのである。

 発表によると、悪用されたパスワードのアカウント数ワーストスリーは「123456」(2320万件)、「123456789」(770万件)、「qwerty」(380万件)だった。「qwerty」は、キーボードの左上の文字列を左からそのまま並べただけのパスワードである。

 「こうしたパスワードは簡単に推測され、セキュリティー上、望ましくない」と識者たちは10年前から口を…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。