高齢化時代の相続税対策

伯母の介護で自宅得た「52歳女性」が悩んだ税金問題

広田龍介・税理士
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 A子さん(52)と同居していた義伯母のM子さんが3年前、82歳で亡くなった。A子さんの父は2人兄弟の次男。父の兄である伯父は15年前に亡くなり、子のないM子さんはそれ以来1人暮らしをしていたが、5年前に体調を崩した。心配した父に頼まれ、A子さんはM子さんの自宅で同居して、介護にあたっていた。

相続人なく「特別縁故者」に

 M子さんに相続人にいなかった。ただし、亡くなった人(被相続人)と生計を同じくしていたり、療養看護に努めていたりした人がいれば「特別縁故者」として財産を受け取ることができる。A子さんは家庭裁判所に特別縁故者として認められ、M子さんの自宅の土地・家屋の分与を受けた。

 この土地・家屋は15年前にM子さんが夫から相続したものだ。家屋は老朽化して傷んでいたため、A子さん…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。