人生100年時代のライフ&マネー

家を担保に老後資金「リバースモーゲージ」新たな動き

渡辺精一・経済プレミア編集部
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 人生100年時代を迎え「持ち家はあるが、老後の生活資金が不安だ」という人は増えている。その解決策として、持ち家を担保に融資を受ける「リバースモーゲージ」が挙げられるが、普及はなかなか進まない。

 リバースモーゲージは、高齢者が持ち家を担保に融資を受け、生存中は利息だけを払い、死後は相続人がその家を売るなどして元金(残債)を一括返済する仕組み。自宅に住み続けながら資金を確保できるため「家を残さなくてもいい」と考えるならメリットがある。

 高齢化を背景に、リバースモーゲージに参入する金融機関は増えている。だが、将来の地価下落で担保物件の価値が下がるリスクをにらみ、その融資対象はかなり絞り込まれているのが実情だ。融資上限は土地評価額の50%程度に抑え、地域も地価の高い大都市圏の戸建てに限るところが多い。担保価値が大きく下がれば生存中でも返済を求める場合もある。結果として「富裕層対象の商品」となり、一般の人には縁遠い。

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渡辺精一

経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。