海外特派員リポート

中国市場で周回遅れ 日本家電メーカーの落日

赤間清広・毎日新聞経済部記者
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空調や美容家電を中心にパナソニックも健闘しているが、地場メーカーの攻勢に手を焼いている=北京市内で5月、赤間清広撮影
空調や美容家電を中心にパナソニックも健闘しているが、地場メーカーの攻勢に手を焼いている=北京市内で5月、赤間清広撮影

 中国に赴任して3年余り。北京市内にある家電量販店を定点観測していると、年を追うごとに地場の家電メーカーの台頭を実感する。地場メーカーの強みはかつてその低価格にあったが、最近は商品力でも海外メーカーに引けを取らないレベルにある。

 急成長の要因の一つは、積極的なM&A(企業の合併・買収)戦略にある。中国家電大手、海爾集団(ハイアール)は2012年に三洋電機の白物家電事業を、16年には米電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電事業を傘下に収めた。ライバルの美的集団も16年、東芝の白物家電事業とドイツロボット大手クーカを相次ぎ獲得。海信集団(ハイセンス)は17年、東芝のテレビ部門を買収した。

 ただ、中国市場で地場メーカーがここまでシェアを伸ばした理由はそれだけではない。中国市場の取り込みが遅れた海外メーカーの「油断」も見逃せない。

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赤間清広

毎日新聞経済部記者

 1974年、仙台市生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。16年4月に中国総局(北京)特派員となり、20年秋に帰国。現在は霞が関を拠点に、面白い経済ニュースを発掘中。新著に「中国 異形のハイテク国家」(毎日新聞出版)