
EVで「東名-箱根」試走(1)
日産自動車が電気自動車(EV)の2代目「リーフ」に航続距離を約40%向上させた「e+」を1月に発売した。航続距離は458キロに伸び、エンジン車と遜色なくなったが、果たして東京都心から高速道路を使い、充電なしで箱根を往復できるのか。6月から毎日新聞経済プレミア編集長となった川口雅浩がe+をEVが苦手とする高速道路と坂道でテストし、最新EVの実力をリポートする。
自動車は世界的に電動化が進んでいるが、EVは日本では全体の1%しか普及していない。日産リーフは世界初の量産EVとして2010年に発売し、これまで世界で40万台余を販売したベストセラー車だが、トヨタ、ホンダなど国内のライバルはEVに本格参入していない。これはエンジン車に比べ航続距離が短く、充電に時間がかかるなど、EVには解決すべき課題が多いためだ。
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川口雅浩
毎日新聞経済プレミア編集長
1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部