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「格安スマホ」が苦戦 大手の値下げで価格差縮まる

石野純也・ケータイジャーナリスト
楽天モバイルは店舗網を拡大していることが奏功しシェアをさらに伸ばした。写真は4月にオープンした池袋東店
楽天モバイルは店舗網を拡大していることが奏功しシェアをさらに伸ばした。写真は4月にオープンした池袋東店

 「格安スマホ」の勢いに急ブレーキがかかっている。大手携帯電話事業者から回線を借りて事業を行うMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者だが、何が起きているのか。

 調査会社のMM総研が6月13日に発表した、2019年3月末のデータによると、いわゆる格安スマホ事業者の契約者数は約1312万回線と前年同月比で21.2%増加したが、伸び率は前年に比べて10ポイント以上下がった。総務省でも同様の調査を実施しているが、傾向は同じだ。

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。