辻野晃一郎の「世界と闘え」

「米中新冷戦」ファーウェイ排除の裏で揺らぐ国際秩序

辻野晃一郎・アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO
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【左】トランプ米大統領【右】習近平・中国国家主席
【左】トランプ米大統領【右】習近平・中国国家主席

 米中貿易戦争が激化しているが、もちろん単なる貿易収支上の不均衡を巡る争いではない。「貿易×先端技術×安全保障」という形での本格的な米中新冷戦の始まりだ。

中国有利に機能してきた「経済秩序」

 従来の覇権国と新興国が激しくぶつかり合う現象を「トゥキディデスの罠(わな)」というそうだ。急速に台頭してきた中国の脅威に対する米国の焦りやいらだちは相当なものだ。米国では、反トランプの人たちも、彼の対中国への強硬姿勢にはおおむね同調している。

 2018年10月、ペンス副大統領がハドソン研究所で演説を行い、強い口調で中国を非難した。その後、米…

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辻野晃一郎

アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO

1957年福岡県生まれ。84年、慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニー入社。VAIOなどの事業責任者、カンパニープレジデントを歴任。2007年、グーグルに入社し、その後、グーグル日本法人代表取締役社長に就任。10年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。著書に「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」(新潮社)、「リーダーになる勇気」(日本実業出版社)、「『出る杭』は伸ばせ! なぜ日本からグーグルは生まれないのか?」(文芸春秋)などがある。