MRJが世界を飛ぶ日

MRJ改め「スペースジェット」改良内容は肩すかし

平野純一・経済プレミア編集部
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スペースジェットのカラーリングでパリ航空ショーに参加した「M90」(三菱航空機提供)
スペースジェットのカラーリングでパリ航空ショーに参加した「M90」(三菱航空機提供)

 三菱航空機の「スペースジェット」が6月17日、パリ航空ショーに登場した。スペースジェットは、旧MRJ(三菱リージョナルジェット)をリニューアルしたもの。これまでのMRJ90型は「スペースジェットM90」、MRJ70型は「スペースジェットM100」として“再デビュー”させた。

 会場には90型の試験3号機が展示されたが、白を基調に赤い垂直尾翼、胴体横に「SPACEJET」と記した新しい塗装になった。この機体は前回のANAカラーに続いて3回目のカラーリング。オランダのマーストリヒト空港に隣接する工場で塗り替え、航空ショー直前の6月15日に会場のルブルジェ空港に到着した。

 17日に現地で開いた記者会見で水谷久和・三菱航空機社長は「我々はグローバルな市場に対応するために作られた日本企業。日本の技術、デザイン、サービスで世界の顧客を満足させる機体を提供できる」と述べ、新型の「スペースジェット」をアピールした。

 今回の航空ショー参加の大きな目的は、米国市場への売り込みをにらんで開発する「スペースジェットM100」(旧MRJ70型)を広く宣伝すること。米国には航空会社とパイロット間に「スコープ・クローズ」と呼ばれる労使協定があり、ローカル路線に使う飛行機は、一定の座席以下などに制限されている。「M100」はこれに適応していることを強調した。

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平野純一

経済プレミア編集部

1962年生まれ。87年毎日新聞社入社。盛岡支局、サンデー毎日編集部、経済部、エコノミスト編集部などを経て2016年から現職。金融、為替、証券、マクロ経済などを中心に取材。