
JR京都駅から特急で北へ約2時間、日本三景の一つ「天橋立」がある京都府北部の宮津市は、山海の幸に恵まれる自然豊かな地だ。この宮津を「美食の街」にしようとする取り組みが行われている。その中心は、1893(明治26)年にこの地で創業した酢造メーカー「飯尾醸造」5代目の飯尾彰浩さん(43)だ。
東京のシェフを呼びレストランを開業
飯尾さんの狙いは明確だ。取り組みのテーマは「(宮津市を含む京都府北部の)丹後を日本のサン・セバスチャンに!」である。サン・セバスチャンは、世界中の美食家が集まるスペイン・バスク州の地方都市だ。
取り組みの第一歩が、市内にある築120年の古民家を改装し、2017年に開業したイタリアンレストラン「aceto」。飯尾さんがファンだったシェフを東京から招き、飯尾醸造が運営している。また敷地内の蔵ですし店も開業を予定しているという。
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