ニッポン金融ウラの裏

「社会保障や年金」大事な議論を避ける嘆かわしい現実

浪川攻・金融ジャーナリスト
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党首討論を終えて麻生太郎副総理兼財務相(右)らと話す安倍晋三首相=2019年6月19日、川田雅浩撮影
党首討論を終えて麻生太郎副総理兼財務相(右)らと話す安倍晋三首相=2019年6月19日、川田雅浩撮影

 「老後に2000万円必要」と記載した金融審議会の報告書をめぐる問題は、国会の党首討論でも与野党の議論がかみあわなかった。膨らみ続ける社会保障費の抑制や、年金制度の持続性といった必要な議論が十分にされないまま、通常国会は閉幕する。

 年金支給額だけで満ち足りた老後生活ができると安心している国民はいないに等しいだろう。政府はかなり以前から国民の「自助」の必要性を唱え、金融業界はそれを踏まえた資産運用商品を販売してきた。

 問題となった報告書は、「自助」を充実させるためには、的確な投資アドバイスが必要であり、そのための金…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。