高齢化時代の相続税対策

“争族の末”兄が妹に払った8000万円は「費用」?

広田龍介・税理士
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 相続の遺産分割で「代償分割」という手法がある。相続財産が現預金であれば相続人の間で簡単に分けられる。だが、実家の土地建物のような不動産では、特定の相続人が相続すると他の相続人の間で不公平になってしまう。そこで、特定の相続人が他の相続人に代償金を支払うことでバランスを取る手法だ。

家裁でようやく調停成立

 この代償分割をめぐり、課税上の問題が持ち上がったケースを紹介しよう。

 事業家のYさんが2014年に亡くなった。相続人は長男と長女の2人。兄である長男はYさんが株式を所有…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。