スルガ銀行 不正の構図

怒号飛び交うスルガ銀“大荒れ”株主総会の一部始終

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開会直後に議長に詰め寄る株主=株主提供(画像の一部を加工しています)
開会直後に議長に詰め寄る株主=株主提供(画像の一部を加工しています)

 シェアハウス購入者向けの不正融資が多数発覚した地銀、スルガ銀行(本店・静岡県沼津市)の定時株主総会が6月26日、JR沼津駅近くの会議場で開かれた。総会では議長になった有国三知男・スルガ銀行社長に対して「辞めろ」「議長を交代しろ」などと怒号が飛び交う“大荒れ”の株主総会となった。

 大声を張り上げてスルガ銀行の現経営陣に抗議する人たちは、かつて企業の株主総会をめぐって暗躍した「総会屋」でも「特殊株主」でもない。シェアハウスを購入し、スルガ銀行から1人当たり平均で1億3000万円もの借金をし、空室だらけのシェアハウス物件を所有することになった購入者たちだ。その事実を踏まえ、今回の株主総会の一部始終を、複数回に分けて詳しく報告する。

 午前10時、総会の会場のブザーが鳴った。司会が「定刻になりました」と発言し、壇上に着席していた有国社長が中央の議長席に立ったそのとき、会場中央にいた男性が「ちょっと待ったー!」と声を張り上げた。

 男性は「有国社長、あなたは565億円の損害賠償を求める株主代表訴訟を起こされている。そこに立つ資格はない」と叫んだ。「その通り」の声が周囲から上がり、「有国(社長)、やめろ」の手拍子が起きて会場は騒然となった。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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