経済プレミアインタビュー フォロー

上司の判断に“従順な部下たち”の「残念な末路」

編集部
「他人の足を引っぱる男たち」著者・河合薫さん=2019年6月3日、根岸基弘撮影
「他人の足を引っぱる男たち」著者・河合薫さん=2019年6月3日、根岸基弘撮影

「他人の足を引っぱる男たち」著者・河合薫さんに聞く(2)

 足の引っぱりあいが起こる組織とはどんなところか。そうした組織は将来的にどうなるのか。「他人の足を引っぱる男たち」(日本経済新聞出版社)の著者で健康社会学者の河合薫さんのインタビュー2回目をお届けする。【聞き手は経済プレミア編集部・田中学】

 ――「足の引っぱりあい」が起こるのはどんな組織ですか。

 ◆河合薫さん 上層部は自己保身にたけ、組織内で得た権力を「自分のため」に使う人たちであふれているような組織です。私はこうした人たちを「ジジイ」と呼んでいます。いわゆるエリートの中高年が陥りやすいのですが、男性の「おじさん」だけでなく、女性でも若者でも「ジジイ的な人」はいます。こうした組織では、仕事の成果はあまり関係なく、上司の評価が重要です。すべてが上の好みで決まっていきます。

この記事は有料記事です。

残り1212文字(全文1579文字)

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
twitter 毎日新聞経済プレミア編集部@mainichibiz
facebook 毎日新聞経済プレミア編集部https://www.facebook.com/mainichibiz