
「他人の足を引っぱる男たち」著者・河合薫さんに聞く(2)
足の引っぱりあいが起こる組織とはどんなところか。そうした組織は将来的にどうなるのか。「他人の足を引っぱる男たち」(日本経済新聞出版社)の著者で健康社会学者の河合薫さんのインタビュー2回目をお届けする。【聞き手は経済プレミア編集部・田中学】
――「足の引っぱりあい」が起こるのはどんな組織ですか。
◆河合薫さん 上層部は自己保身にたけ、組織内で得た権力を「自分のため」に使う人たちであふれているような組織です。私はこうした人たちを「ジジイ」と呼んでいます。いわゆるエリートの中高年が陥りやすいのですが、男性の「おじさん」だけでなく、女性でも若者でも「ジジイ的な人」はいます。こうした組織では、仕事の成果はあまり関係なく、上司の評価が重要です。すべてが上の好みで決まっていきます。
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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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