ニッポン金融ウラの裏

高コスト体質の地銀 ようやく経費削減を徹底する動き

浪川攻・金融ジャーナリスト
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金融庁は毎年度、地銀の実情を集計し公表している=2019年2月10日、本橋和夫撮影
金融庁は毎年度、地銀の実情を集計し公表している=2019年2月10日、本橋和夫撮影

 地銀の収益をめぐって近年、注目されていることがある。それは「本業利益の悪化」という状況だ。銀行の本業利益とは、貸し出しで得られる利ザヤや、投資信託など金融商品の販売手数料収入から、人件費や本・支店にかかる費用を差し引いたものだ。

 地銀の本業利益は近年、悪化の一途をたどってきた。経費を利益でまかない切れず、本業で赤字となる地銀の数が毎年、増加してきたのである。本業利益は各行の決算資料に示されておらず、金融庁が毎年度、その実情を集計し公表している。

 集計によると2015年度、全国の地銀106行のうち、「2年以上連続で本業が赤字」となった銀行の比率…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。