
健康増進をうたう「サプリメント(栄養補助食品)」。一般に危険なイメージは持ちにくいだろうが、専門家の見方は違う。サプリメントは食品であっても、機能性成分を凝縮させているため、人の健康への影響度は格段に大きいからだ。
厚労省専門家会議が「特別の注意」
厚生労働省の専門家会議は5月下旬、サプリメントに使われる四つの原材料について「特別の注意を要する」との判断を示した。これは、メディアでほとんど報じられていない。
結論から先に言おう。四つとは、プエラリア・ミリフィカ(和名も同じ)▽ブラックコホシュ(和名アメリカショウマ)▽コレウス・フォルスコリン(和名フォルスコールサヤバナ)▽ドオウレン(和名クサノオウ)。いずれも植物由来の原材料だ。
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小島正美
「食生活ジャーナリストの会」代表
1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局などを経て、東京本社・生活報道部で主に食の安全、健康・医療問題を担当。「食」をテーマとして活動するジャーナリスト集団「食生活ジャーナリストの会」代表。著書多数。