藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

豪州「首都キャンベラ」閑散とした町を自転車で回る

藻谷浩介・地域エコノミスト
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キャンベラの中心商業地区の歩行者モール。女の子の像に女の子がよじ登っていた(写真は筆者撮影)
キャンベラの中心商業地区の歩行者モール。女の子の像に女の子がよじ登っていた(写真は筆者撮影)

カナダ・オタワと豪キャンベラ編(4)

 シドニーとメルボルンの2大都市の中間の高原に建設された、オーストラリアの首都キャンベラ。レンタサイクルでオフィス地区と大学と植物園を回るが、聞いていた通りに、いや聞いていた以上に、人の気配に乏しい。政治行政地区や商業地区はどんな感じになっているのだろうか。

芝生の下に半分埋まった国会議事堂

 市街地西北の丘にある植物園を出た筆者は、市街を南北に分かつ湖のほとりに下りてきた。モロングロ川をせき止めたダム湖で、このように真ん中に湖水を置いたことがキャンベラの都市計画の大きな特徴だと言われているのだが、水自体は茶色く濁っている。都市排水によるものではなく、降水量も腐葉土層も少ない豪州の風土ゆえだ。

 湖畔は公園となっており、湖岸線に沿ってサイクリング道路が引かれている。しかしこの日、火曜日の昼間と…

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藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外105カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。