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40歳自営業夫婦が「年金額」をグンと増やす三つの方法

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
 
 

 老後不安を解消するためには、現役時代から計画的に貯蓄していくことが大切です。しかし、国民年金に加入する自営業者の場合、受給できるのは老齢基礎年金だけで、満額で年約78万円。夫婦ともに自営業であれば、2人で月約13万円です。夫婦ともに40歳で自営業者のケースで人生の資金計画を考えてみます。

自営業はより多くの貯蓄を

 A郎さん(40)はフリーランスのイラストレーターです。妻のB代さん(40)もフリーランスとしてウェブ関連の仕事を請け負っています。10歳の子供が1人います。2人とも大学卒業後は自営業者として国民年金に加入していますが、学生時代は保険料を支払っていませんでした。

 A郎さん夫婦の必要貯蓄額を「人生設計の基本公式」を使って求めてみましょう(本欄2018年5月24日掲載の記事参照)。

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ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、社会保険労務士、MZ Benefit Consulting 代表取締役、オフィスベネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、顧客本位の独立系アドバイザーとして、家計相談、執筆、講演などを行っている。著書に「結局、2000万円問題ってどうなったんですか?」(サンマーク出版)など多数。