戦国武将の危機管理

織田家臣「序列トップ」明智光秀はとてもいい人だった

小和田哲男・静岡大学名誉教授
  • 文字
  • 印刷
亀山城跡(京都府亀岡市)の堀の前に立つ明智光秀公像=2019年5月24日撮影
亀山城跡(京都府亀岡市)の堀の前に立つ明智光秀公像=2019年5月24日撮影

 2020年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」は明智光秀が主人公だ。その時代考証を担当する静岡大名誉教授、小和田哲男さん(75)が「明智光秀・秀満」(ミネルヴァ書房)をこのほど出版した。小和田さんに光秀の魅力を聞いた。【聞き手は経済プレミア編集部、今沢真】

 ――小和田さんにとって明智光秀の魅力は何でしょうか。

 ◆小和田哲男さん 私は光秀にシンパシーを感じているんです。光秀は主君、織田信長を討った謀反人、裏切り者というイメージで語られている。それはかわいそうだな、本当の光秀像を後世に伝えなければという、歴史家の使命感みたいなものがあるんです。石田三成や今川義元にも共通するのですが、敗者であり、世間から「ダメ」とらく印を押されている武将の真の姿を描き出したいと思っています。

この記事は有料記事です。

残り890文字(全文1233文字)

小和田哲男

静岡大学名誉教授

戦国大名・今川氏のお膝元で、徳川家康の隠居先でもあった静岡市で1944年に生まれる。72年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は日本中世史。戦国時代史研究の第一人者として知られ、歴史番組でおなじみの顔。趣味は「城めぐり」で、公益財団法人「日本城郭協会」の理事長も務める。主な著書に「戦国の群像」(2009年、学研新書)、「黒田官兵衛 智謀の戦国軍師」(13年、平凡社新書)。公式サイト https://office-owada.com