
映画「新聞記者」評同様、“分断”が気になっていた。国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、元従軍慰安婦を題材とする「平和の少女像」などを展示した企画展「表現の不自由展・その後」が中止に追い込まれた問題。毎日、朝日、東京新聞は「表現の自由の問題だ」と大きく多角的に伝えた。日経新聞は「公的な資金が入った芸術祭でも、国や行政の意見を表明するために存在するわけではない」などとする識者談話を加えた記事「表現の自由巡り波紋」を8月6日朝刊に載せた。一方、読売、産経新聞は事実関係を淡々と報じた。
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山田道子
元サンデー毎日編集長
1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。
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