海外特派員リポート

自動運転で世界制覇を狙う中国の「閉鎖試験場」を見た

赤間清広・毎日新聞経済部記者
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赤信号を認識して停車する自動運転車の試験車両=中国・北京市大興区の閉鎖試験区で6月12日、赤間清広撮影
赤信号を認識して停車する自動運転車の試験車両=中国・北京市大興区の閉鎖試験区で6月12日、赤間清広撮影

 自動車を取り巻く環境が大きく変わろうとしている。動力源はガソリンなどのエンジンから、将来的には電気を使ったモーターに置き換わり、複数の人が1台の車を「シェア」する動きも広がりつつある。極めつけが自動運転だ。自動車が自ら周囲の状況を認識し安全に目的地へと移動する。夢のような革新技術だが、完全自動運転の実用化には大きなハードルが立ちふさがる。実際の公道を使った試験がなかなかできないことだ。

 2018年には自動運転開発で世界をリードしてきた米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転車が米国での公道試験中、歩行者をはねて死亡させる悲劇も起きている。安全性と技術向上のバランスをいかに取るか。苦心する先進国を尻目に、自動運転車開発で強烈な存在感を示しているのが中国だ。今年6月、自動運転の開発拠点を取材し、その実態を探った。

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赤間清広

毎日新聞経済部記者

 1974年、仙台市生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。霞が関や日銀、民間企業などを担当し、16年4月から中国総局(北京)。20年秋に帰国後は財務省を担当しながら、面白い経済ニュースを発掘中。