
トランプ米大統領の対中政策はうまく運んでいないと思う。制裁関税第4弾を発動したかと思えば、クリスマス商戦への悪影響を考えて、その一部を12月15日の実施に遅らせた。9月に予定されるワシントンでの協議も成果が期待できそうになければ中止すると脅しにかかっている。
これらは、トランプ大統領の焦りが表面化したものであろう。ことがうまく運んでいないからこそ、強権発動によって中国との交渉を有利にしたいという思惑が働く。
一方の中国は5月以降、米国の圧力には屈しない方針に変わったとみられる。対話には応じるが、過大な要求にはもはや応じないという姿勢を貫くつもりなのだろう。制裁強化による中国の景気悪化は我慢すると腹をくくった。
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