良い物をより高く売る経営

米中や日韓の対立で苦しむ日本の「観光業と中小企業」

中村智彦・神戸国際大学教授
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韓国の文在寅大統領(左)を出迎える安倍晋三首相=2019年6月28日、代表撮影
韓国の文在寅大統領(左)を出迎える安倍晋三首相=2019年6月28日、代表撮影

 2018年からの米中貿易戦争に加え、日韓の政治対立が表面化し、その余波が次第に国内に及び始めている。特に影響が出つつある中小製造業、観光業に携わる人の声やデータから、今後の懸念について考えてみたい。

秋以降の業績を不安視する製造業

 日本企業の代表格であるトヨタ自動車は、19年4~6月期の連結決算が売上高、最終利益ともに過去最高だったものの、管理職のボーナス削減を打ち出した。これが中小製造業の経営者たちには、今年後半以降、景況が悪化するというメッセージとして伝わっている。

 実際、各地の中小経営者は状況をどう見ているか。愛知県の中小設備機器メーカーの経営者は米中貿易戦争の…

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中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、TBS系「坂上&指原のつぶれない店」にも出演。