サイバー攻撃の脅威

「香港デモは民衆の敵だ!」SNS広告への批判と削除

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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デモ隊を強制排除するため、重装備で警察署から出動する警察官ら=香港・観塘地区で2019年8月5日、福岡静哉撮影
デモ隊を強制排除するため、重装備で警察署から出動する警察官ら=香港・観塘地区で2019年8月5日、福岡静哉撮影

 香港の大規模デモをめぐる情勢が緊迫の一途をたどっている。その一方で、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を悪用したデモに関する偽情報や印象操作と、それを阻止する動きが激しくぶつかっている。

 8月19日、米オンラインニュースサイトの「バズフィード」は、中国政府系メディアが香港デモを中傷する広告をツイッターとフェイスブックに出していると報じた。新華社通信や英字新聞・チャイナデーリーなどがツイッターに50件近くの広告を出し、フェイスブックにも新華社通信と国際テレビ局・中国環球電視網が広告を出していたという。

 例えば、8月17日にツイッター上で「民衆の敵」と題した風刺画付きの「広告ツイート」が表示された。天…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。