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「こじれた日韓 韓国の論理」元駐日韓国大使が語る

エコノミスト編集部
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申珏秀・元駐日韓国大使
申珏秀・元駐日韓国大使

 「戦後最悪」とされる日韓関係をどう立て直すのか。週刊エコノミスト9月3日号の巻頭特集「絶望の日韓」から、韓国を代表する知日派の申珏秀(シンガクス)・元駐日韓国大使のインタビューをお届けする。【聞き手=エコノミスト編集部・浜田健太郎】

「法の日本」と「正義の韓国」

 現在の韓日関係について私は「多重複雑骨折」と呼んでいる。韓国も日本の政界指導者が戦後世代に代わり、歴史問題への認識などいろいろな面で齟齬(そご)が大きくなる一方で、韓国と日本の経済格差が縮まるなど両国関係の構造も変化したことで問題がこじれやすくなってしまった。

 いまの文在寅(ムンジェイン)大統領は進歩政権で、日本と国交正常化(1965年)した当時の朴正熙(パクチョンヒ)政権がやってきたことを受け入れたくないとの民族主義的な感情が、「強い日本」を目指して6年前に再登板した安倍晋三首相の歴史修正主義的な傾向と真正面からぶつかり合ってしまっている。

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エコノミスト編集部

藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。