
キャッシュレスどう使う(4)
クレジットカードでは、近年、不正使用や消費者トラブルが問題になっている。キャッシュレス社会に向かうなか、安全にカード決済できる環境づくりは不可欠。だが、そこで、カード利用者のほとんどが使う「翌月1回払い」には注意したい点がある。
不正使用被害と消費者トラブル
日本クレジット協会によると、カードの不正使用被害は2018年で235億円と12年の68億円から3倍以上になった。主因はセキュリティー対策が甘い加盟店の存在だ。不正利用といえば、以前は、実店舗で磁気ストライプをスキミングして情報を盗む偽造被害が多かったが、情報を暗号化してICチップに収める「IC対応」が進み、減る傾向にある。最近は、ネット上のショッピングサイトにサイバー攻撃を仕掛ける大規模なカード情報漏えいが目立つ。
消費者トラブルは、カードを使って購入したものの、店から商品やサービスが提供されなかったり、説明と違っていたりするなどの苦情が大半だ。
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渡辺精一
経済プレミア編集部
1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。
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