嫉妬をとめられない人

地方に住む女性が「10万円とスリッパ」を奉納した理由

片田珠美・精神科医
  • 文字
  • 印刷
 
 

 戦時中に建てられた東京・霞が関の財務省庁舎は築70年を超え老朽化が進んでいる。2007年ごろから高層ビルへの建て替えが検討されていたが結局先送りされたままだ。財政難のなか莫大(ばくだい)な費用がかかる建て替えに税金を投入すれば国民の反発を免れないからだという。結局経費を抑えるため最低限の耐震補強工事のみにとどめている。

 血税を預かる財務省のビルがピカピカの高層ビルに建て替えられたら確かに面白くはない。あくまでも「私たち財務省の人間は老朽化したビルでつつましく仕事をしております」という姿勢が大事なのである。

この記事は有料記事です。

残り1101文字(全文1357文字)

片田珠美

精神科医

 広島県生まれ。大阪大学医学部卒。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。パリ第8大学精神分析学部で学ぶ。精神科医として臨床に携わり、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から研究している。「他人を攻撃せずにはいられない人」(PHP新書)、「高学歴モンスター」(小学館新書)など著書多数。