
今回は、ある課長が、部下の社員の行動に困っているというお話をします。
加納さん(仮名、男性40代前半)は、PR会社の法人営業部2課の課長です。課には8人のメンバーがいて、その中の1人が1年前に転職してきたAさん(女性、20代後半)です。
仕事熱心に見えたが……
Aさんは入社当初から積極的に周りに話しかけ、分からないことや困ったことがあればすぐに課長や同僚に相談し、仕事に対して意欲的に取り組んでいるようでした。加納さんは、もともと面倒見の良い性格で、Aさんから「課長だから相談できるんです」と言って頼られるので、「自分がなんとかしてあげなければ」と思っていたそうです。
Aさんが1人で担当企業を持つようになってから、加納さんはAさんから「顧客の男性担当者から執拗(しつよう)に食事に誘われて困っています」と相談されました。そこで男性の先輩をAさんに同行させたところ、むしろAさんが食事に誘われるよう“けしかけて”いるようだという報告を受けました。しかし、問題のデリケートさゆえにAさんを注意することはせず、担当を替えることにしました。
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