サイバー攻撃の脅威

SNSつながりから国家機密を売った61歳元CIA職員

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
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 米バージニア州の連邦地方裁判所は今年5月、米中央情報局(CIA)の元職員、ケビン・マロリー被告(61)に禁錮20年の実刑判決を下した。元職員は2017年6月、中国政府に国防上の機密情報を売った容疑で、同州の自宅で米連邦捜査局(FBI)に逮捕されていた。

 マロリー被告は中国語に堪能で、1990年代から10年代にかけてCIAや国務省などに勤めていた。その後、独立してコンサルタントになったが、仕事は軌道に乗らず、家のローンの返済やクレジットカードの支払いが遅れていた。

 マロリー被告は中国系住民の多い地域で暮らしており、お金に困っていることを近所に知られていた。17年…

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松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。