
ジンバブエ・ハラレ編(2)
深く考えずに訪れた、アフリカ南部・ジンバブエの首都ハラレ。今世紀になって空前のインフレを経験した国なのだが、聞いていたとおり治安は悪くなく、住民も人懐っこい人が多かった。しかし、現金自動受払機(ATM)から現金が出ない、ガソリンスタンドに徹夜で長蛇の車列が並んでいるなど、どうも経済の根幹に問題が生じているようだ。
この記事は有料記事です。
残り2814文字(全文2985文字)
投稿にはログインが必要です。
藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。