高齢化時代の相続税対策

「90歳と87歳」姉2人からの相続で弟が願ったこと

広田龍介・税理士
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 東京都在住のIさん(82)は4人きょうだいの末っ子の長男だ。長女(90)、次女(87)、三女(84)の3人の姉には、幼いころから可愛がって育ててもらったため、今でも頭が上がらない。

親から受け継いだ土地を管理

 Iさんの親の代は農家で、かなりの土地を持っていた。今では住宅地になった自宅のまわりも、かつては田畑に囲まれていた。Iさんも子供のころは、親の手伝いで、リヤカーに農作物を積んでよく市場まで運んだものだ。

 両親が亡くなった際には、長男であるIさんが土地など大半の財産を相続し、姉3人はそれぞれの自宅用に土…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。