海外特派員リポート

中国人の心に響く日本発「深夜食堂」は経済を救うか?

赤間清広・毎日新聞中国総局特派員(北京)
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「深夜食堂」を前面に打ち出した日本料理店。店頭では日本版の映画が流れていた=上海市内で8月21日、赤間清広撮影
「深夜食堂」を前面に打ち出した日本料理店。店頭では日本版の映画が流れていた=上海市内で8月21日、赤間清広撮影

 8月30日、中国で一本の映画が封切られた。61歳の香港スター、梁家輝が演じる主人公は夜間だけ営業する小さな食堂を営む。そこに集まる人々と、主人が作る料理が織りなす物語がつづられる。タイトルは「深夜食堂」。同名の日本のヒット漫画が原作だ。

 しかし、映画の評判はあまり高くない。観客の投稿サイトでは、5段階評価のうち中間の「三つ星評価」がほとんどだ。日本原作に反感が広がったわけではない。むしろ逆だ。中国では日本で作られた「深夜食堂」のドラマ版、映画版が大ヒットし、投稿サイトでも高い評価を受けている。

 公開された中国版は「オリジナルの日本版には遠く及ばない」というわけだ。なぜ、中国でこれほど「深夜食…

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赤間清広

毎日新聞中国総局特派員(北京)

1974年、宮城県生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。経済部では財務省、日銀、財界などを担当した。16年4月から現職。中国経済の動きを追いかけている。