食の情報ウソ・ホント

4割は溶けにくい不良品「サプリ」気をつけたいこと

小島正美・「食生活ジャーナリストの会」代表
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 9月6日の読売新聞朝刊にユニークな全面広告が載った。大正製薬の栄養ドリンク「リポビタンD(指定医薬部外品)」の広告。「リポビタンDはアンチドーピング認証を取得しています」「『インフォームド・チョイス認証』を取得しているリポビタンDはアスリートが服用できる栄養ドリンクです」と書かれている。

 簡単にいえば「スポーツ選手がこのドリンクを飲んでも、ドーピングにはひっかかりません」ということである。興奮剤など、世界ドーピング防止機構(WADA)がリスト化した禁止物質が、栄養ドリンクから検出されれば、それを選手が知らなかったとしても、ドーピングに問われる可能性がある。インフォームド・チョイス認証とは、世界的な分析機関である英国のLGC社が開発したプログラムで、禁止物質が含まれていないことを確認するものだ。

 LGC社と契約して、日本での認証業務を行っている「バイオヘルスリサーチリミテッド」の池田秀子社長(薬剤師)は「栄養ドリンクでも、医薬品と同じ工場のラインで製造されていれば、禁止物質に相当する医薬品が残留したり、紛れ込んだりする可能性がある」と話す。同社が昨年、国内で流通するサプリメントやその原材料の計79品目を調べたところ、5品目から興奮剤などの禁止物質が検出された。

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小島正美

「食生活ジャーナリストの会」代表

 1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局などを経て、東京本社・生活報道部で主に食の安全、健康・医療問題を担当。「食」をテーマとして活動するジャーナリスト集団「食生活ジャーナリストの会」代表。著書多数。