高齢化時代の相続税対策

86歳妻を悩ます「亡夫の残した2億円のタンス預金」

広田龍介・税理士
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 東京都在住のK子さん(86)。子はおらず、10年前に夫を亡くしてからは、単身で生活している。

納戸の段ボール箱から札束

 夫は、自身の資産管理会社を設立して、賃貸ビルを所有していた。現在はその会社をK子さんが引き継いでいる。役員報酬が入ってくるため、生活は十分できている。

 K子さんは高齢ということもあり、そろそろ自分の相続のことも考えないといけないと、財産整理を始めたところだ。複数あった預金口座をまとめ、ゴルフ会員権やレジャー会員権、別荘などは処分した。こうして財産の棚卸しが済んだら、遺言書を書くつもりでいる。

 K子さんが所有する財産はすべて夫から相続したもので、自分の実家からは1円たりとも受け継いでいない。…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。