
世界の国債市場で8月中旬から9月初旬にかけて、ショッキングな出来事があった。日米欧の長期金利が異様なほどに低下したのだ。
日本は、9月4日の30年債の金利が0.112%まで下がった。米国でも同じく30年債が8月28日に1.939%まで下落。ドイツは、入札で初めて30年債がマイナス金利をつけた。2050年に償還予定の超長期債がマイナス金利というのはショックだ。つまり今後30年間を通じて平均すると金利がマイナスということ。「そんなはずはない」と誰もが思うだろう。
しかしこの状況を見て、米国は50年債、100年債の発行も検討しているという。償還が2070年と2120年になる超長期国債は、一般の人が想像できる範囲を超えている。ムニューシン財務長官は、50年債について「来年の発行を真剣に検討している」と述べた。「50年債がうまくいけば、100年債についても検討する」とも語ったとされる。
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