シニア市場の正体

「ポイントたまる」増税前シニアも“QR決済参戦”?

梅津順江・株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長
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 私が所属する「ハルメク 生きかた上手研究所」は、今年9月、消費増税を前に、55~79歳の女性321人に「増税前のスマホ決済に関するアンケート」をウェブ上で行いました。その結果、スマートフォンで決済をしたことがある人や、消費税のポイント還元制度についてよく知る人は、世帯年収が高い傾向にあることがわかりました。

 回答者321人のうちスマホ保有者は257人で、スマホ決済をしたことがある人は257人中84人(32.7%)でした。今年3月の同様の調査では、スマホ保有者230人中52人(22.6%)でした。この半年でシニア女性の間で、スマホ決済の利用がじわじわと広がっています。

 驚いたのは、QRコード決済の利用者の増加です。3月調査では19人(8.3%)でしたが、今回は82人(31.9%)に達しました。利用者からは「小銭を持たなくてよい」「ポイントがたまる」といった声が聞かれ、キャッシュレス決済の利点に目を向ける人が増えていることがうかがえます。

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梅津順江

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。