ニッポン金融ウラの裏

米SEC新規制「客の最善を追求せよ」が日本に波及?

浪川攻・金融ジャーナリスト
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ニューヨーク証券取引所
ニューヨーク証券取引所

 米証券取引委員会(SEC)は6月、「レギュレーション・ベスト・インタレスト」と呼ばれる新たな規制を導入すると発表した。内容をざっくり言うと、金融商品を販売する業者に対し、「顧客の最善の利益」を追求するよう義務づけるものだ。この規制の影響を、最近になって国内の証券関係者が話題にし始めている。それはなぜなのか。

 新規制の「顧客の最善の利益」を追求するとはどういうことか。少しかみくだくと、業者は「自己の利益を顧客の利益よりも優先させてはならない」ということだ。何を「優先」と判断するのかが容易ではないようにも思えるが、この規制で業者が慎重な行動を求められることは間違いない。

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。