関西電力の闇

関電は脅されて金を返せなかった“被害者”なのか?

今沢真・経済プレミア編集部
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記者会見で金品授受について説明する関西電力の岩根茂樹社長(右)と、頭を下げる八木誠会長=大阪市福島区で2019年10月2日、望月亮一撮影
記者会見で金品授受について説明する関西電力の岩根茂樹社長(右)と、頭を下げる八木誠会長=大阪市福島区で2019年10月2日、望月亮一撮影

 関西電力の幹部20人が福井県高浜町の元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた問題で10月2日、関電の岩根茂樹社長、八木誠会長が2度目の記者会見を大阪市内で開いた。社内調査報告書も初めて公表された。報告書では、元助役がすぐに激高する特異な性格の持ち主で、脅されて返せなかったとする関電の主張が展開された。

 報告書によると、関電は高浜原発3、4号機の誘致や地域のとりまとめに、元助役から多大な協力を受けた。元助役は町、県庁、県議会、国会議員に広い人脈を持っていた半面、ささいなことで長時間激高し、「原発運営を妨害する」と関電の担当者を脅した。

 例えば、「お前のいいかげんな仕事を社長に言ってやる」「お前なんかいつでも飛ばせるし、何なら首も飛ばすぞ」などと異動や解雇がネタにされた。「お前の家にダンプを突っ込ませる」といった脅迫や、「お前にも娘があるだろう。娘がかわいくないのか?」と家族への危害を示唆してすごまれることもあった。

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今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。