人生に必要な「おカネの設計」

「定期預金で安心」といえない投信セットの割高手数料

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 専業主婦のA子さん(60)は、銀行の窓口で薦められた「投資信託セット定期」という定期預金(1年間)と投資信託がセットになった商品を数カ月前に買いました。しかし、しばらくして投資信託が元本割れしていることがわかり、私のところへ相談に来ました。

投資信託セット定期のカラクリ

 投資信託セット定期は、例えば定期預金と投資信託を同時に合計100万円など一定額以上申し込んだ場合に、定期預金の金利が優遇されます。A子さんは「通常、年0.01%の1年定期預金の金利が当初3カ月は特別金利年3%になる」と言われ、他の銀行に預けていた200万円を下ろし、100万円ずつ預け入れました。

 「特別金利年3%」といえば、一見お得に感じるでしょうが、この商品にはこんなカラクリがあります。定期預金に特別金利…

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。