嫉妬をとめられない人

「妹が周りから注目」ギクシャクしだした姉との関係

片田珠美・精神科医
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愛知県の交通安全のイメージキャラクターに選ばれた浅田舞さん(左)と真央さん=2007年撮影
愛知県の交通安全のイメージキャラクターに選ばれた浅田舞さん(左)と真央さん=2007年撮影

 誰かに嫉妬されたときはその場から離れることが必要だが、自分が誰かに嫉妬してしまったときも同様だ。今、自分は嫉妬している、この状況に苦しんでいると自覚したら、まずは嫉妬心を抱く場所からいったん離れることである。

 フィギュアスケートの浅田舞・真央さんの姉妹に、大きな確執があったことはよく知られている。舞さんがその時期の確執についてテレビで話していたのを見たことがある。

 真央さんが中学生の頃、難易度の高いトリプルアクセルを成功させ、大きな大会で勝つようになって、世間から注目を浴びはじめた。同じくフィギュアの選手だった姉の舞さんは最初こそ妹に勝っていたが、そのうち実力が逆転し、妹にかなわなくなった。次第に、自分の競技より妹をサポートすることの方が多くなり、姉は妹の存在を重く感じるようになった。母も妹にかかりっきりになり、姉妹仲もギクシャクしだしたという。

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片田珠美

精神科医

 広島県生まれ。大阪大学医学部卒。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。パリ第8大学精神分析学部で学ぶ。精神科医として臨床に携わり、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から研究している。「他人を攻撃せずにはいられない人」(PHP新書)、「高学歴モンスター」(小学館新書)など著書多数。